日々の練習のモチベーションを更に高めるべく、惜しくも廃版になってしまった柄の奉書紙を引っ張り出してきました。
少しだけ折ろうと手を付けたのですが最初の一枚目からあまりの気持ちよさに感動したので奉書紙について少々の解説をば。
奉書紙とは
奉書紙(ほうしょし、ほうしょがみ)は和紙の一種。もともとは原料を楮とする和紙である楮紙のうち、白土などを混ぜて漉きあげたもので、日本の歴史上、奉書などの古文書で使用された。現代では、パルプを原料とするものも含めた白くてしっかりした和紙の総称となっており、日本画制作における支持体や裏打ち紙、木版の版画用紙などの絵画材料に使用されている。手漉きの越前奉書は、最高級の奉書紙とされている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本の歴史で古くから、主に文書用に愛されてきた奉書紙ですが(裏面がザラザラしているので墨が乗りやすい)、私は折り鶴に使うのが大好きなんです。
普通の洋紙・折り紙については、折る際にパキッとした手ごたえの物が多い事は何となく感覚で理解して頂けると思います。
洋紙は洋紙で良いのですけれどね。少しやり直しも効きますし練習にはもってこいです。
私が奉書紙を愛してやまない理由は、繊維が私の心を投影するかのように素直に、真っ直ぐに手ごたえで答えてくれるところ。
スッと心に入ってくるんです、繊維が。
この大きな快感は、折っていて気持ちがいいというレベルではなく「もう奉書紙しか折りたくない!」と思ってしまうほど。
現実としてはどうしてもその感覚・感情に慣れてしまうので、他の洋紙・和紙での制作の間にちょこちょこと挟むくらいがちょうどいいのですが…
このザラザラとしつつもなめらかな繊維に心から夢中です。
奉書紙の魅力を独り占めするのはとてももったいないですし、また是非見て触って感じて奉書紙の良さを知って頂きたいので現在制作中の奉書紙の折り鶴は頒布しようと思っています。
この柄の奉書紙は廃版ゆえに数量を用意できないのがとても残念です。手持ちもあと200枚くらいしか残ってないかな?(泣)もっと折りたい…!
奉書紙そのものにはもちろんですが、日本の歴史を繋いでくれる職人様に感謝を込めて、ありがたさをいつも以上に噛みしめながら折りたいと思います。
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